音楽の演奏に必要な能力を、高いレベルで芸術経験を積み重ねながら
総合的に身につけ、長期保存して自ら楽しめる生涯型学習法です。
アメリカ、ニューヨーク、コロンビア大学前名誉教授、ロバート・ペース博士によって考案された新しい理念と実践に基づいた世界でも類をみないピアノ指導法です。
基礎となっている背景は、音楽教育の根本的役割を説いた音楽心理学者、音楽教育学者のジェームス・マーセルや、「発達心理学」「認識心理学」で知られるピアジェ、あるいは「教育の過程」のブルーナーなどの理論です。更に従来の徒弟制度を刷新することも加えて、ピアノ指導法の新しい理念と実践を合理的に編み出しました。
ジュリアード音楽院で教鞭をとるうちに、ピアノ指導法の改革の必要性を痛感して、コロンビア大学音楽教育学部に移り、徹底探求して得た珠玉の結晶といえます。
ロバート・ペース博士のプロフィール
Dr. Robert Pace (1924-2010年)
米カンザス州出身。12歳で州コンクールに出場して賞を取る。以後4年間連続優勝。
15歳で全米コンクール1等賞を獲得。スカラーシップを得てジュリアード音楽院のジョセフ及びロジーナ・レヴィーン門下となる。卒業後、ジュリアード音楽院ピアノ科講師を経て1949年にコロンビア大学音楽教育学部修士、引き続き1951年に博士号を取得。その後、同学部ピアノ部門主任教授として教鞭をとるに至る。以後音楽教育の向上を目指してピアノの先生たちの質と地位のレベルアップのため長年全米及び国外まで駆け回った。1970年代よりしばしば来日。退職後、コロンビア大学音楽教育学部名誉教授となる。
(1924年~2010年)
FEATURESペース・メソッドの特徴
1らせん学習(スパイラルラーニング)
段階を高めながら繰り返し学習することによって、らせん型に能力を発達させていく方法です。
2バランスド・ダイエット
演奏に必要な能力を育てるために、毎回のレッスンで多様な項目をバランスよく扱います。
3導入から上級まで一貫した学習 & テキスト完備
全レベルを通して構築されたカリキュラムにより、らせん学習やバランスド・ダイエットが実現できるようになっています。
4徹底した全調メソッド
鍵盤の白黒と指の触覚から全調の訓練を徹底することで、手元を見ずに読譜ができるようになります。同時に色々な調のニュアンスを聴き分けられる感性豊かな耳が育ち、幅広い音楽性が育ちます。
5さまざまな音楽を最初から扱っていく
6グループ・ピアノ指導
らせん学習やバランスド・ダイエットを理想的に行なっていけるよう、グループ・ピアノ指導を行います。
7自発性の開発
レッスンの場と自宅練習をつなげ、生徒の自発性、自主性を総合的に開発します。
PACE METHODペース・メソッドが目指すもの
- これら3つの機能をバランスよく使えるようにします。
- 生涯にわたって音楽を楽しめる能力が育ちます。
- 音楽を通して交流することで、協調性や社会性が育まれ人間形成に役立ちます。
SAMPLE MATERIALS内容紹介
3歳前後~5歳
幼児用おんがくをはじめよう
- 自ら考えて演奏表現するために必要な感性を、幼児の適時性を考慮して養います。
- 子どもたちが音楽に合わせて自由に身体表現をし、感じたことをピアノで表現し始めます。
- 黒鍵の2つ・3つの単位からとらえるので、鍵盤の理解がしやすいです。
4歳~7歳
音楽をはじめよう
- いろいろな種類の音楽に触れるので、幅広い音楽性が育ちます。
- 楽しい即興活動を通して、音楽の内容を深く理解するようになります。
- 演奏表現に必要なフレーズ感やリズム感が育ちます。
どのようにメロディが変わるかな?
TEACHING MATERIALSペース・メソッドの教材
下記の表は、導入から上級までのテキスト、併用曲(レパートリー)、副教材などです。
レベル | テキスト | 併用曲 |
---|---|---|
モペット |
幼児用おんがくをはじめよう 教師用ガイドブック |
ゆびのれんしゅうをはじめよう(会員用) |
キンダー |
音楽をはじめよう 音楽をはじめよう・教師用 |
はじめてのデュエット |
① |
ピアノ・レッスン 音楽のべんきょう ドリル・ブック 指をきたえる 教師用ガイドブック |
リサイタル・シリーズ ・レベル①-Ⅰ ・レベル①-Ⅱ フォークソング・ピアノブック(会員用) |
② |
ピアノ・レッスン 音楽のべんきょう ドリル・ブック 指をきたえる |
リサイタル・シリーズ(ソロ・デュエット) バロックから現代までの初級から中級レベルの曲 |
③ |
ピアノ・レッスン 音楽のべんきょう ドリル・ブック 指をきたえる |
リサイタル・シリーズ(ソロ・デュエット) バロックから現代までの中級レベルの曲 |
④ |
ピアノ・レッスン 音楽のべんきょう ドリル・ブック 指をきたえる |
リサイタル・シリーズ(ソロ・デュエット) バロックから現代までの中級レベルから上級レベルの曲 |
⑤ | MUSIC for KEYBOARD | リサイタル・シリーズ(ソロ・デュエット) バロック・古典・ロマン・近・現代の上級レベルの曲 |
⑥ | MUSIC for PIANO | リサイタル・シリーズ 専門家レベルの曲目 |
※1:緑文字は音楽之友社から出版されています。
※2:赤文字(会員用)は、神保洋子氏の委託出版につき事務局へご注文ください。
※3:青文字(英語版の楽譜他)は「PACE PIANO」のHPから注文できます。
レベル
⑤
テキスト
MUSIC for KEYBOARD
併用曲
リサイタル・シリーズ(ソロ・デュエット)
バロック・古典・ロマン・近・現代の上級レベルの曲
レベル
⑥
テキスト
MUSIC for PIANO
併用曲
リサイタル・シリーズ
専門家レベルの曲目
- ペース・メソッドについては、「最新ピアノ講座第2:世界のピアノ教育とピアノ教本」「子どもと音楽9:特色のある音楽教育」「音楽芸術」「ムジカノーヴァ」「婦人公論」や新聞などで紹介されてきました。
- IPTF(International Piano Teaching Foundation 国際ピアノ教育財団)は、ロバート・ペース博士が創設したものでアメリカ・ニューヨークに本部があります。
- ペース・メソッド研究会は、IPTFの日本支部です。
International Piano Teaching Foundation
(IPTF)Japan Division
ぺース・メソッド研究会事務局
Tel | 050-3173-5502 |
---|---|
Fax | 050-3145-3050 |
info@pacemethod-japan.jp | |
郵便振替 | 口座番号:00900-4-41434 |
加入者名 | ペース・メソッド研究会事務局 |